金属3Dプリンターが拓く新たな産業応用─形だけでなく機能性も付与する意義とは

◆小池 綾(コイケ リョウ)
慶應義塾大学 理工学部 助教

1989年,静岡県生まれ。2013年9月,慶應義塾大学大学院 理工学研究科修士課程修了,学振特別研究員として同研究科の博士課程に所属し2016年3月に修了。博士(工学)。2016年4月から現在,慶應義塾大学 助教。生産技術の研究に従事しており,現代制御工学を応用したプロセスモニタリング技術の開発や,レーザー金属3Dプリンタのプロセス解析に注力している。

3Dプリンターが注目されて久しいが,特に金属を積層造形する金属3Dプリンターにおいて,いつの間にか日本の技術はその遅れが指摘されるようになった。

実際,海外では金属3Dプリンターを生産現場に導入し,量産を開始したというニュースも聞くようになったが,日本ではこうした動きは鈍いように見える。

今回,新進気鋭の金属3Dプリンター研究者である,慶應義塾大学の小池 綾氏に話を伺った。インタビューを通して見えてきたのは,日本の産業の保守的なスタンスだ。一方で氏が研究する3Dプリンティング技術は,金属製品に新たな付加価値を与え,日本の産業に再び栄光をもたらす可能性を秘める。若き研究者が目指す,新たな産業像に大いに期待がかかる。

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