宇宙に浮かぶ太陽光発電所 ─天空からのエネルギー伝送に挑む

著者: admin
◆大橋 一夫(オオハシ カズオ)
宇宙航空研究開発機構(JAXA) 研究開発部門 SSPS研究チーム チーム長

1985年 京都大学大学院工学研究科電気工学専攻修士課程修了。同年宇宙開発事業団(現JAXA)入社。種子島宇宙センター勤務を皮切りに,ロケットの打上管制,H-IIロケット開発,成層圏プラットフォーム飛行船の追跡管制システム開発と北海道大樹町での飛行試験等,主に「飛ばす現場仕事」に従事するほか,研究開発事業の推進部門等での「紙仕事」にも長年従事。2012年より宇宙太陽光発電システムの研究を担当。

◆北倉 和久(キタクラ カズヒサ)
宇宙航空研究開発機構(JAXA) 研究開発部門 SSPS研究チーム 主任研究開発員

1988年 早稲田大学大学院機械工学科修士課程修了,同年宇宙開発事業団(現宇宙航空研究開発機構)入社。ロケット,情報システム系を経て,2014年よりレーザー方式宇宙太陽光発電システム,レーザー無線電力伝送技術の研究に従事。

◆鈴木 拓明(スズキ ヒロアキ)
宇宙航空研究開発機構(JAXA) 研究開発部門 SSPS研究チーム 研究開発員

2003年 東北大大学院工学研究科材料加工プロセス学専攻博士後期課程修了 博士(工学),酸化物セラミックス熱電変換材料の研究,太陽光熱複合発電システムの研究に従事。2007年よりレーザー方式宇宙太陽光発電システム,レーザー無線電力伝送技術の研究に従事。

◆吉田 裕之(ヨシダ ヒロユキ)
宇宙航空研究開発機構(JAXA) 研究開発部門 SSPS研究チーム 主幹研究開発員

1991年 青山学院大学大学院博士課程文学研究科教育学専攻 単位取得済退学。2004年から宇宙航空研究開発機構(JAXA)にてSSPS研究に従事。成人のSSPSの社会的受容性に関するアンケート調査,委員会活動の取りまとめなどを行う。2010年よりレーザー方式宇宙太陽光発電システム,レーザー無線電力伝送技術の研究に従事。

「ヤコブの梯子」という言葉をご存じだろうか。雲の切れ目から太陽光線が帯状に差す現象のことで,その中を天使が昇り降りするのをヤコブが夢に見たという旧約聖書の故事に由来する。

エネルギー問題を解決する研究の一つに,宇宙に太陽光パネルを設置し,レーザーで地上に送電する「宇宙太陽光発電」という壮大な構想がある。

天空と地上の間を往来する「天使」ならぬ「光子」が私たちに電力を供給する様は,さながら現代版「ヤコブの梯子」を連想させるのではないであろうか。

今回はその要素技術を開発する宇宙航空研究開発機構(JAXA)で,研究の進捗をインタビューした。未来の救世主たりうる技術の一端をご覧いただきたい。

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