眠れる海底資源に光を当てる
─海底レーザースキャナーの開発とその意義

◆石橋 正二郎(イシバシ ショウジロウ)
JAMSTEC海洋工学センター 海洋技術開発部探査機技術グループ グループリーダー代理 主任技術研究員
1975年生まれ。東京商船大学大学院商船学研究科修了 博士(工学)。
2003年 海洋科学技術センター(現:海洋研究開発機構)入所。入所時より主に航法装置および海中探査機(下記)の研究開発に従事。
深海巡航探査機「うらしま」先端技術検証機「MR-X1」大深度小型探査機「ABISMO」生物トラッキング探査機「PICASSO」資源探査用探査機「おとひめ」「ゆめいるか」「じんべい」

現在,海中光学を用いた海底可視化技術,海中通信技術に関する研究開発を進めている。

海洋研究開発機構(JAMSTEC)は昨年12月,自律型無人探査機(Autonomous Underwater Vehicle:AUV)に搭載したレーザースキャナーを用いて,水深約200 mの海底地形を全長600 m,幅50 mにわたり,数cm単位の解像度で3D測定することに世界で初めて成功した。

レーザースキャナーを用いた環境測定は,航空機による地形計測や植生のモニタリングなどが広く行なわれている。しかし,これまで海中で使用された例は殆ど無かった。

「これからは海中でもフォトンの伝搬をもっと積極的に使うべきです」と,今回レーザースキャナーを開発したグループの責任者である石橋正二郎氏は言う。

これまで海での光学測定が困難だった理由とは何か。そしてそれを可能にした技術とは何か。今回開発したスキャナーを中心に,海中「光学」の現状と問題点について同氏に話を伺った。

この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。

ログインフォーム
 ログイン状態を保持する  

    新規読者登録フォーム

    関連記事

    • バッテリーフリーが当たり前の時代へ ― 光無線給電の有効性

      電力供給ラインを無線化するとバッテリー、給電ケーブル、コンセントが不要になる、既成概念を覆し新しい世界を作る可能性を秘めた光無線給電が注目を集めている。その普及と実現化に向けて研究している宮本氏に話を聞いた。 -光無線給…

      2025.10.16
    • 注目のパワーレーザー―日本の戦略と研究開発の行方

      大阪大学レーザー科学研究所でパワーレーザー研究を先導する兒玉了祐先生に,その定義や技術の進展,国家戦略から若手へのメッセージまで幅広く語っていただいた。現在、パワーレーザーは核融合や宇宙,材料開発など,社会課題の解決に直…

      2025.10.16
    • レーザー核融合の半世紀-浜松ホトニクスが描く「10kJ・10Hz」へのロードマップ

      1970年代のストリークカメラ開発から始まった同社のレーザー核融合との縁。大阪大学レーザー科学研究所との共同研究,200–300J級・10Hz動作を実証した近年の進展,そして2028年~2040年を見据えたロードマップま…

      2025.10.16
    • レーザーを使いこなし,品質保証に繋げる加工プロセス開発が重要

      ◆白井秀彰(シライ ヒデアキ) ㈱デンソー 先進プロセス研究部 機能創成研究2室 担当次長/工学博士(大阪大学) 【経歴】1969年生まれ。日本電装㈱(現 ㈱デンソー)入社後,生産技術開発部門に配属し,一貫して接合分野に…

      2024.08.12
    • 光プラスαの技術で水中ビジネスを加速させる!

      光・レーザー関連機器開発を手掛けるトリマティスが2024年に設立20周年を迎えた。 代表を務めているのは島田雄史氏だが,2004年に島田氏を含む3名で起業したのが始まりだったという。会社名はその3を意味するtriと光の三…

      2024.03.12

    新着ニュース

    人気記事

    編集部おすすめ

    • オプトキャリア