【トレンドを読む】クルマの光が変える未来 Japan Mobility Show 2025でみた最新動向

2年に1度のモビリティー見本市『Japan Mobility Show 2025(ジャパンモビリティショー)』が東京ビッグサイトで2025年10月30日(木)から11月9日(日)まで開催された。

自動車分野ではそのエレクトロニクス化に伴い,光製品の適用が増えている。製造においてもレーザーが採用されるため,光・レーザー技術は重要な役割を担う。このモビリティーショーは2019年まで開催されていた東京モーターショーの後継イベントだが,センシング技術の高度化に伴う自動運転技術の進展などを受け,自動車分野にとどまらず,多様な移動手段へと波及していることにより,広範なモビリティーをカバーする見本市に変わった。

今回,弊誌編集部ではライティングやセンシングなどを中心に会場を取材した。

ライティングで情報表示

モビリティー分野において照明・光源技術の役割がより増しているが,LEDと独自の光学系により,照明制御から情報表示を可能にする展示を見ることができた。例えば,小糸製作所では「ライティング」「センシング」「コミュニケーション」の3つの軸で光の可能性を追求し,さらに宇宙向けといった最先端技術も紹介していた。

まず,ドライバーに最適な夜間視界を提供するライティング技術である「高精細ADB(Adaptive Driving Beam)」(写真1)。これは,16000分割のLEDを個別に制御することで,対向車や前走車に対するハイビームの消灯範囲を最小にし,ドライバーの夜間走行時の視界を最大化するというもので,歩行者にもまぶしさを与えないよう,ハイビームを減光したり,道路標識の反射を抑えるよう,光量をきめ細かく調整するなど,より精密な配光制御を可能にする。

写真1 16000分割のLEDによって配光を制御するヘッドライト技術

この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。

ログインフォーム
 ログイン状態を保持する  

    新規読者登録フォーム

    関連記事

    • 京大、有機LEDでレーザー級の超狭帯域発光分子を開発

      京都大学の研究グループは、多重共鳴(MR)と呼ばれる分子設計を発展させ、半値幅5nmに迫る極めて狭い発光を示す有機発光材料の開発に成功したと発表した(ニュースリリース)。次世代有機LED(OLED)ディスプレイの高色純度…

      2026.06.17
    • 光電融合技術、実装課題と市場の行方を議論

      「今後のAI普及のカギは光電融合技術になるといっても過言ではない」―このように語られたのは、電子・実装技術の専門展『JPCA Show 2026』で開催されたイベント内でのことだ。JPCA Showは2026年6月10日…

      2026.06.17
    • NTTとグローバルパートナーが「IOWN AI Fund」を設立、次世代AI産業の基盤形成へ

      NTT、Young Sohn氏、SK Group、中華電信、および日本政策投資銀行は、AI時代の先端技術への投資を通じてIOWNエコシステムの構築と新たな事業創出を目指す投資ファンド「IOWN AI Fund」を組成した…

      2026.06.15
    • 浜松ホトニクス、Yaqumoなど3社が先端光学システムの共同開発で日本・デンマーク政府と連携

      浜松ホトニクス、Yaqumoなど3社が先端光学システムの共同開発で日本・デンマーク政府と連携

      浜松ホトニクスは2026年6月4日、同社子会社のNKT PhotonicsおよびYaqumoとの間で、量子コンピュータの産業化に向けた先端光学システムに関する覚書(MoU)を締結した(ニュースリリース)。この合意は、日本…

      2026.06.09
    • 【解説】加速する量子研究、読み解く量子産業の未来

      量子技術の社会実装に向けた動きが加速している。ここ最近、発表されたニュースは、日本の光技術が次世代の情報インフラである「量子インターネット」と、計算基盤である「量子コンピュータ」の双方において、産業化に向けたクリティカル…

      2026.06.08

    新着ニュース

    人気記事

    編集部おすすめ

    • オプトキャリア