ヌヴォトン、来年3月から1.7W紫色半導体レーザーの量産開始 業界最高クラスの出力を実現

ヌヴォトン テクノロジーは、波長402nm帯で業界最高クラスの光出力を実現した「小型・高出力1.7W 紫色(402nm)半導体レーザー」の量産を開始すると発表した(ニュースリリース)。

(図)TO-CANパッケージを採用した紫色半導体レーザー製品シリーズ

業界標準のTO-56 CANパッケージを採用しながら、小型性を維持したまま高出力と長寿命を両立した点が特徴であり、多様な光学アプリケーションにおけるシステムの省スペース化と長寿命化に貢献する狙いである。なお、同社調べによれば、波長402nm、TO-56 CANパッケージの半導体レーザーとして最高クラスの出力に相当するという。

波長402nmの半導体レーザーは、水銀灯のh線に代わる光源として、レーザー直接描画露光(LDI)や樹脂硬化用途で利用が進んできた。一方で、半導体レーザーは出力向上に伴って発熱量が増えるため、放熱機構の大型化が避けられず、パッケージサイズの制約が高出力化の課題となっていた。

同社は40年以上にわたるレーザー設計・製造の経験を基に、独自のチップ設計と放熱設計技術を進化させた。レーザーチップ内部の光学損失を低減することで発熱を抑制するとともに、高強度のレーザー光に耐える新しい光学端面構造を採用し、小型・高出力・長寿命の同時実現を可能にした。

この結果、業界標準のTO-56 CANパッケージで光出力1.7Wを達成し、同社従来比で約40%の出力向上を実現した。加えて、信頼性指標であるMTTFも大幅に改善したとしており、光学システムのランニングコスト低減に寄与する。

この製品は、同社が展開する「半導体レーザーによる水銀灯代替ソリューション」のラインナップに新たに加わる位置づけ。用途や設置環境、必要性能に応じた製品選定の柔軟性を高め、システム設計の自由度向上にもつながる。主な用途は、レーザー直接描画露光(LDI)、樹脂硬化、レーザー溶接加工、3Dプリンティング、バイオメディカル、ディスプレイ、水銀灯代替光源など。

製品仕様は、波長402nm、光出力1.7W、パッケージタイプはTO-56 CANで、量産開始は2026年3月を予定。なお、同製品は2026年1月20日(火)~22日(木)に米国サンフランシスコのモスコーンセンターで開催される「SPIE Photonics West 2026」と、2026年4月22日(水)~24日(金)にパシフィコ横浜で開催される「OPIE’26」の同社ブースで展示予定である。

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