量子研究の卓越を称えて――TOPTICA,BEC 2025で画期的成果を表彰

光学技術メーカーのTOPTICA Photonics SEは,スペインで開催された国際会議「Bose-Einstein Condensation 2025(BEC 2025)」において,超低温量子ガス分野で顕著な業績を挙げた研究者に授与される「BEC Awards 2025」の受賞者を発表した(ニュースリリース)。

同賞は,2年ごとに開催されるBEC会議のもとで運営され,量子縮退気体の理論・実験の両面における卓越した研究成果を顕彰するものである。2025年は,若手研究者を対象とするジュニア賞,近年の業績を対象とするシニア賞,そして長年の功績を称える生涯功労賞の3部門で授与が行なわれた。

ジュニアBEC賞には,ボース混合気体による量子液滴およびスピン軌道結合ボース・アインシュタイン凝縮体における超固体研究で先駆的成果を挙げたICFOのレティシア・タルエル教授が選ばれた。シニアBEC賞は,ボース・アインシュタイン凝縮の初期研究をはじめ,量子気体における磁気現象やキャビティ光力学の研究で顕著な業績を残したカリフォルニア大学のダン・スタンパー=カーン教授に授与された。

さらに生涯功労賞は,ボース・フェルミ両系の量子ガスで先駆的実験を行い,引力的相互作用下での凝縮やソリトン形成,フェルミ粒子対形成を実現したライス大学のランディ・ヒューレット教授,および理論面での革新的研究により分野全体に深い影響を与えたICFOのマチェイ・ルウェンスティン教授の2名に贈られた。

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