積水ら,ペロブスカイトPV壁面設置に向けた改良工法

積水化学工業,積水ソーラーフィルム,NTTデータ,日軽エンジニアリングは,フィルム型ペロブスカイト太陽電池を建物外壁に設置するための改良工法の開発を2025年10月から開始した(ニュースリリース)。

都市部における再生可能エネルギー導入は,設置場所や建物荷重の制約が大きく,従来型の太陽光パネルでは普及に限界があった。特に屋上や敷地が限られる都心部では大規模導入が難しく,郊外で発電して送電する方式が一般的だったが,送電ロスやコスト増といった課題もあった。

これに対し,次世代型太陽電池であるフィルム型ペロブスカイト太陽電池は,軽量かつ柔軟性が高く,外壁や窓面など都市部の既存建物にも設置可能。導入が進むことで,都心部での再エネ地産地消の促進が期待できるという。

積水化学とNTTデータは国内初の外壁設置実証を進めてきたが,フィルム型であるため設置において,しわ・よれの発生,設置時間を要する,そのほか,耐風性・耐久性を高めるため固定枠の断面性能を上げる等の設計をすると重量が増えるなどの課題があった。さらに,大規模導入を見据えると,固定枠の切削加工に伴う高コスト・長納期といった課題も明らかになった。

4社は,2025年10月から2029年3月まで,フィルム型ペロブスカイト太陽電池の壁面設置に向けた改良工法の開発・検証を共同で実施する。まずは現在検討している工法を適用したフィルム型ペロブスカイト太陽電池を設置し社会実装に向けた検証を進めるという。

■実証内容は以下の通り
  ・設置方法や太陽電池モジュールの固定方法の確立
  ・塩害地域での耐久性検証
  ・都心部建物での施工性検証
  ・アルミ加工工場での製造性検証

新たに開発する工法の特長として,①アルミ押出形材を用いた固定金物の採用により,大量生産と軽量性を両立,②壁面(垂直面)の施工時に発生しやすいフィルム型ペロブスカイト太陽電池の「しわ・よれ」を容易に調整でき,意匠性を確保するとしている。

4社は,2025年度中にNTT品川TWINS DATA棟でフィルム型ペロブスカイトの追加設置を行なうという。

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