古河電気工業は12月12日,富士通100%子会社である富士通オプティカルコンポーネンツ(FOC)の全株式を取得し,子会社化すると発表した(ニュースリリース)。
古河電気工業は,光通信分野において光デバイス・光部品分野での長年の技術の蓄積を生かし,レーザーダイオードモジュールやスプリッタなど製品を世界中へ供給しており,光通信の最先端領域を拡大してきた。
FOCは,光通信ネットワークを構築するために必須となる光変調器や光受信器,またこれらを利用した光トランシーバの開発,製造,販売をしている。特に光通信の大容量化で重要な技術となる広帯域・高速変調特性に優れたリチウムナイオベート(LN)を用いた高速光変調器では長年世界トップレベルのシェアを有している。
古河電気工業は,FOCのもつLN技術と同社のもつ光半導体光源技術を結集することで,5G/B5G時代の光ネットワークに要求される高速・小型のハイブリッド集積デバイスおよびこれらによる低消費電力・広帯域化に対応した光トランシーバの供給が可能となり,両社の更なる発展に寄与できるものと判断し,FOCの子会社化を決議したという。
なお,古河電気工業は,今回の株式取得後も富士通と引き続き連携していく。なお,株式の取得価格は非開示としている。
2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | |
売上高 | 35,596 | 27,157 | 13,681 |
営業利益 | 3,399 | -176 | -10,275 |
経常利益 | 3,678 | 106 | -9,944 |