島津,高精度な内寸計測が可能な計測用X線CTシステムを発売

著者: sugi

島津製作所は,ワーク(検査対象物)のX線CT画像撮影と高精度な内部寸法の計測が可能な計測用X線CTシステム「XDimensus 300」を12月13日に発売する(ニュースリリース)。価格は1億2,000万円~(ソフトウェア込み,税別)。

X線と画像処理によって検査対象物の内部も含めた寸法や体積データを一度に取得できる計測用X線CTシステムに注目が集まっている。計測用X線CTシステムは,セットしたワークに透過させたX線によってワーク内部の三次元透視画像(CT画像)を得られるとともに,CT画像から座標値を導き出すことでワークの内部寸法や外部寸法,体積を計測できる産業用のCTシステム。複雑な構造の造形物を出力できる3Dプリンタが普及しつつあることから,その重要性が高まっている。

この製品は,同社のマイクロフォーカスX線CTシステムのフラッグシップモデルと同等となる国内トップクラスの解像度で観察が可能であるとともに,最大許容指示誤差±3.8~9.8µm(測定寸法による)以内での寸法計測を保証している。この保証計測精度は,ドイツ技術者協会が定めるVDI/VDE 2630 Part 1.3に基づいて計算した値であり,計測用X線CTシステムとして国内最高レベルとなる。

直径300mm×高さ300mm,最大質量10kgまでのワークをセットでき,複雑な条件設定無しでスムーズにX線撮影を開始できる。また,装置内温度を20℃に保つ機能やステータス異常を検知して通知する機能も標準搭載しており,計測能力や観察能力だけでなく使い勝手も兼ね備えている。

自動車業界や電子部品業界における図面の検証をはじめ,樹脂成形品やアルミ加工品の検査などにおいて,作業の効率化や品質精度向上への貢献が期待できるとしている。

同社は,産業技術総合研究所の計量標準総合センター(NMIJ)にこお製品のプロト機を納入しており,NMIJと共同で得た知見を製品化に生かした。NMIJでは,このプロト機を利用して計測用X線CTシステムの性能評価法に関する国際標準の開発を推進しており,2020年を目処に計測用X線CTに関する国際規格ISO10360に同システムによる測定要件を制定できるよう取り組んでいる。

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