赤外線環境計測の原理・原則

放送大学 梅干野晁 東京工業大学 押尾晴樹

1. はじめに

netsu_03_16

連載の第1回,第2回では,赤外線放射カメラで測定しているのは放射温度であり,表面温度を知りたい場合には,放射率補正と大気補正が必要となるということを理解して頂けたと思う。前回は放射に関する法則について解説したが,多くの教科書や参考書ではそのような放射の基礎理論で終わっている。しかし,赤外線環境計測となると,それだけでは不十分である。

今回は,放射の基礎理論を踏まえた上で,赤外線環境計測における計測上の原理・原則について解説する。はじめに,赤外線放射カメラはどのようなエネルギーを測定しているのかを示した上で,周囲からの放射の反射や大気の影響について詳しく説明する。さらに,カメラの感度波長帯によって熱画像が全く異なる例も紹介する。

この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。

ログインフォーム
 ログイン状態を保持する  

    新規読者登録フォーム

    関連記事

    • 新規赤外受光材料の開発に向けたMg3Sb2薄膜のエピタキシャル成長

      著者:茨城大学 坂根駿也 1. はじめに 近年,人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT),自律航行ドローン,自動運転技術などの急速な発展に伴い,多様な波長帯域における赤外受光センサーの需要が飛躍的に増大している。…

      2026.05.13
    • ネガティブ・ケイパビリティ

      著者:熟成考房舎 鴫原正義 答えが見つからないときの忍耐力 近年の各種報告などを見ると、日本の創造力や知財関連の状況はあまり芳しくありませんでした。創造力や創作力をもっと向上させる必要があるでしょう。しかし、改善策はなか…

      2026.04.21
    • レーザ加工の基礎の基礎【11】 レーザ接合⑵

      著者:Laser Technology Fountain 門屋輝慶 5.7 レーザ・アークハイブリッド溶接 ハイブリッド技術は,レーザ溶接が,他の溶接法と組み合わされるプロセスを指す。組み合わされる溶接法は,MIG(メタ…

      2026.04.21
    • 【トレンドを読む】NTTが示した「IOWN」のネクストステージ

      ※IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)=NTTが提唱する次世代の情報通信基盤構想 AI時代の電力危機を救う光技術 NTTは,最新のR&D関連の取り組みを紹介す…

      2026.01.14
    • 情報通信の通信機能以外のご利益

      (コンサルティングの分類) コンサルタントとお付き合いがあった方はご承知の通り,コンサルテーションには訪問型と常駐型という分類があります。必要なタイミングでコンサルテーションの場に訪問するか,あるいはコンサルテーションを…

      2020.03.18

    新着ニュース

    人気記事

    編集部おすすめ

    • オプトキャリア