ナトリウム原子の場合は,このエネルギー差は橙色のエネルギーに相当します。すなわち,ナトリウムランプでは,電気エネルギーをナトリウム原子に与えて,励起状態に上げたとき,原子から橙色の光を出します。これが,ナトリウムランプが橙色の光を出す原理です。
電子の状態間に相当するエネルギーを加えると,電子は上の状態に上がります。外部から加えるエネルギーとしては,電気,光,機械,化学エネルギーなどがあります。
もっと大きなエネルギーを与えて,電子が3dにいる状態を作ると,赤色の光を出して,電子は3p状態に移ります。逆に言えば,橙色の光を照射すると3s電子は3p状態に上がり,さらに赤色の光を照射すると3d状態に移ります。
原子が光を吸収したり,放出する場合,電子の中でもっとも上にある電子が関係することから,通常は満杯にある下位状態は無視して,最上位より上の状態だけを抜き出して書くと簡単に話が進むことがお分かり頂けたことと思います。
次回からは,このような状態図を使って,原子と光の間の関係をお話しします。




