古河電工など、航海中の甲板整備でレーザー施工の有効性を検証

古河電気工業、商船三井ドライバルクは、商船三井が所有し、商船三井ドライバルクが運航する64型ウルトラマックスばら積み船「Green Winds」)に、インフラ構造物向けの表面処理ソリューション「インフラレーザー」シリーズの可搬システム(光出力1kW)を搭載し、世界で初めてとする航海中の甲板整備においてレーザー施工の有効性を検証する実証実験を行なった(ニュースリリース)。

航海中は各種備品の保守・点検のほか、甲板整備として塗装の塗り直しを含む防錆処理を行なう。従来の機械工具による錆や塗膜の除去作業では、騒音・振動・粉塵の発生による衛生面の課題に加え、狭隘部や複雑な形状の部品への対応という作業面の課題があり、レーザー工法への置き換えによるこれらの課題解決が期待されている。

古河電工は、船舶修繕における作業員の負担低減などに取り組む商船三井と商船三井ドライバルクの協力のもと、2021年より甲板などの錆・塗膜除去を効率化すべく、レーザーを活用したシステムの開発に取り組んできた。

今回の実証実験では、商船三井ドライバルクが運航する船に古河電工のインフラレーザー可搬システム(光出力1kW)を搭載し、日本~北米間の太平洋横断航路を往復航海中に、錆や劣化した塗膜の除去作業におけるレーザー施工の有効性を検証したという。

その結果、従来の機械工具による作業と比較して騒音・振動・粉塵を大幅に低減できたことで、居住区で休息中の乗組員が快適に過ごすことができた。また乗組員が安全に作業できる環境を維持できることが確認された。

商船三井および商船三井ドライバルクは、これらの改善が乗組員の労働環境向上に寄与する重要な成果と捉えている。また、太平洋横断航路での塩害・風雨・揺れ・衝撃といった環境においても、防水性能や腐食耐性を備えた今回のシステムがトラブルや故障なく安定稼働したことを確認した。

今後はインフラレーザーを複数隻で長期運用し、耐久性の検証を通じて船舶用レーザー施工の仕様を改善していくとしている。

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