新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は,「太陽光発電導入拡大等技術開発事業」に係る公募を実施し,提案した37件について外部有識者による採択審査およびNEDO内の審査を経て,24件の実施予定先を決定した(ニュースリリース)。事業期間は2025年度~2029年度(予定)。
この事業では,2050年のカーボンニュートラル実現に向け,太陽電池の多様な可能性を追求し,次世代型太陽電池の開発や設置場所に応じた太陽光発電システムの開発を行なうという。
また,太陽光発電の大量導入を支え,長期的に安定な電源として維持するための開発や太陽電池モジュールのリサイクル技術の開発を行なう。さらに,太陽光発電において必要となる共通基盤技術の開発や動向調査にも取り組むとしている。
研究開発項目I「次世代型太陽電池技術開発」
従来設置されていなかった場所への設置拡大や,既存発電所の発電量向上,経済性向上等のため,現在普及が進む結晶シリコン太陽電池を超える性能の太陽電池(多接合型太陽電池等)の開発に取り組む。
研究開発項目II「設置場所に応じた太陽光発電システム技術開発」
適地制約解消による太陽光発電システムの導入拡大を目指し,実環境での実証及び評価等に取り組む。
研究開発項目III「発電設備の長期安定電源化技術開発」
フレキシブルパネルも含めた太陽電池モジュールに係る設置・施工・運用・安全に関するガイドラインの策定やスマートメンテナンス技術などの効率的なO&M技術,高精度な日射量予測技術の開発に取り組む。
研究開発項目IV「循環型社会構築リサイクル技術開発」
多様な太陽電池モジュールの分離処理技術,シリコンやガラス等のマテリアルリサイクル技術,ペロブスカイト太陽電池等の次世代型太陽電池リサイクル技術の開発に取り組む。
研究開発項目V「共通基盤技術開発」
太陽電池セル・モジュールの評価・測定に関する基盤技術や次世代型として開発される太陽電池の次に普及しうる太陽電池技術の開発に取り組む。
研究開発項目VI「動向調査研究」
太陽光発電システムに関する国内外の技術や市場に関する動向の最新情報を収集する。また,国際エネルギー機関(IEA)の太陽光発電システム研究協力実施協定(PVPS)等の国際協力プログラムに参画し,情報交換を行なう。さらに,太陽光発電の導入事例を踏まえた課題整理や,リサイクル技術の動向調査等を実施する。
