ソニーセミコンダクタソリューションズは,明部の白飛びや暗部の黒つぶれとノイズを大幅に抑え,100dB以上の広いダイナミックレンジを有する有効約5,000万画素CMOSイメージセンサー「LYT-828」を商品化した(ニュースリリース)。量産出荷は8月下旬。
この製品は,主にスマートフォンのメインカメラおよびサブカメラに向けた1/1.28型の製品。新開発のHDR技術「Hybrid Frame-HDR(HF-HDR)」を搭載する。この「HF-HDR」は,従来製品に搭載の「Dual Conversion Gain」を活用したシングルフレームHDR技術と,このDCGのデータに,短時間露光フレームを後段のアプリケーションプロセッサーにて合成することで実現するマルチフレームHDR技術を融合。
これにより,同社製モバイル用CMOSイメージセンサーにおいて最高となる100dB以上のダイナミックレンジ性能を達成。明暗差の大きなシーンの撮影において暗部の黒つぶれのみならず,明部の白飛びも大幅に抑え,肉眼で見る光景により近い撮像が可能。
さらに露光制御の自由度を上げる「Loss Less Exposure(LLE)」技術を組み合わせることにより,光の利用効率を向上させ,SNR(Signal to Noise Ratio)を改善。また,「HF-HDR」技術は,ズーム使用時でもHDR機能を維持し,高画質な撮像を可能にするという。
また,フォトダイオードで生成された電荷を,高効率で電圧に変換可能な独自回路を搭載することで,ランダムノイズの発生を大幅に抑え,暗い撮影環境下でもノイズによるざらつきを抑えた。
一般的に,スマートフォン画面上でHDRのプレビュー映像を表示すると,消費電力が増加し,スマートフォンの本体が熱を持ってしまうなどの懸念が想定されるため,プレビュー映像をHDR画質で表示しない場合がある。
この製品は,ロジック回路を中心に低消費電力化を図ることで,HDR機能を常時使用することを可能にした。これにより,撮像画像のプレビューをHDR画質で確認でき,さらに見たままのHDR画質で記録が可能となるため,撮影体験の向上に貢献するとしている。
