フレキシブルディスプレーの東北大藤掛氏,紫綬褒章受章

東北大学 工学部 電気情報物理工学科教授の藤掛英夫氏は,令和7年春の叙勲において紫綬褒章を受章した(藤掛研究室HP)。

同氏は薄くて軽くて自由に曲げられる「フレキシブルディスプレー」を研究してきた。通常の液晶ディスプレーは,2枚のガラスの間に液晶を流し込んだもので,画面が大きいほど重くなり,落として割れれば危険を伴う。

そこでこのガラスを柔らかく軽量なプラスチックに変えるとともに,湾曲による表示の乱れを抑えるデバイス構造やコントラスト・視野角を補正する光学設計等の新技術を開発し,曲げても美しい表示を維持できるディスプレーの実現を目指している。

同氏はNHK放送技術研究所時代よりフレキシブルディスプレー開発に取り組んでおり,液晶方式の将来的な優位性に導かれ,高画質化に向けた基盤研究を進めるため2012年より母校である東北大学へ移籍している。

専門は有機材料,フレキシブルディスプレー,情報メディア。1985年3月東北大学大学院工学研究科電気及通信工学専攻博士前期課程修了。1985年4月にNHK入局。2002年6月にNHK放送技術研究所主任研究員。2003年3月に博士(工学)学位取得。2006年4月に東京理科大学大学院理学研究科客員教授。2012年8月より東北大学大学院工学研究科電子工学専攻教授。

日本液晶学会副会長,映像情報メディア学会情報ディスプレイ研究会委員長,IDW国際会議Flexible Electronics Workshop Chair。電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ賞,同学会論文賞,日本液晶学会論文賞,映像情報メディア学会丹羽高柳論文賞,照明学会論文賞,映画テレビ技術協会賞など受賞多数。

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