東陽テクニカ,ベルギー製メカレスLiDARを発売

東陽テクニカは,ADAS(先進運転支援システム)/自動運転システム向けLiDARの開発・製造を行なう,ベルギーXenomatiX N.V.製の,周辺環境計測システム「XenoLidar」を9月5日に発売した(ニュースリリース)。

LiDAR(Light Detection and Ranging)は光センシング技術の一つ。今後,ADASのレベル3以上(自動運転)の開発になると,衝突事故防止の観点から,あらゆる対象物の検出はもちろん,車両と各対象物との距離を正確に計測することが求められるため,小さい対象物においても精度良く計測ができるLiDARの搭載を検討する自動車メーカーが多くなることが予測される。

しかし,現行のメカ式LiDARは可動部を持つために高コストでサイズも大きく,搭載できる車種が限定されてしまうため,可動部を持たないSolid-state型LiDARの研究・開発が進んでいる。

特許出願中のこの製品は,世界で唯一のTrue-solid-state型マルチビーム方式のLiDARだとし,可動部分と回転機構を持たないため,サイズが小さく(17×12×8cm)て壊れにくく,自動車に導入する際には設置場所の自由度が広がるという。

さらに,数千本のレーザーを同時に照射(160,000点/秒)することで,車両や人,建物など,一度に多くのターゲットをより高速で高分解能に検出することが可能。独自のレーザー技術により,昼夜・天候を問わず,小さい対象物においても200m先まで正確に計測できるとしている(視野角:30°×10°,角度分解能:0.12°,動作レート:50Hz)。

また,3Dデータと2D画像の双方をリアルタイムに取得できるので,自動運転車両に搭載することで,対象物の検出はもちろん,車両と各対象物との距離も正確に測定することができ,さらに移動している対象物の速度の算出や走行可能エリア(路面のフリースペース)の検出も可能。対象物の位置情報,車両との距離情報,移動情報など,様々な情報を取得する。

加えて,自動車メーカーや部品メーカーなどが市販車に搭載するセンサーを開発する上で,開発品の性能を見る高精度リファレンスとして利用することで,ADAS/自動運転システムの開発加速に寄与することができるとしている。

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