「ネオン街」というのは,夜の歓楽街を指す魅惑の言葉だ。煌々と灯るネオンサインが,夜も眠らぬ街のシンボルだったことに由来するのだろう。でも,実際には,飲食店の多くを占める小規模のスナックやバー,居酒屋などには,ネオンサインではなく,蛍光灯などの発光体を収めたボックス型の電飾看板が掲げられている。ネオンサインが光るのは,歓楽街の入り口のアーチや,大規模な店舗・遊興施設,あるいは大規模なビルの外壁などだ。

だから,本当の意味でネオン街と言えるのは,新宿だとかススキノだとか心斎橋だとか,そのような大規模な歓楽街に限られるのだけれども,そんなことには関係なく,多くの人は,ネオン街といえば誘惑の多い夜の飲み屋街を思い浮かべるだろう。
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