日本市場とともに成長に期待
─今後の技術戦略についてお聞かせください
今後の目標は大きく2つあります。ひとつは「価格競争力の向上」です。中国などで部品を調達・製造する体制を拡大し,発振器の低価格化を図っています。もうひとつは「組織の専門化」です。ファイバーレーザーやパルスレーザー,3Dプリンター,マーキングレーザーなど,技術の多様化が進む中で,営業も5つの専門分野に分けて対応する体制に再編中です。エンジニアがすべての技術をカバーするのは不可能に近いため,分業と集中がカギになると考えています。

─グリーンレーザーとブルーレーザーについても注目されています
はい。当社では現在,ディスクレーザーベースのグリーンレーザーに注力しています。銅やアルミの溶接において,グリーンの波長は非常に相性が良く,スパッタが少ないという特性があります。ブルーも開発レベルでは手がけてきましたが,ビーム品質や安定性の面からグリーンに一本化する戦略を取りました。現在は3kWのグリーンレーザーが主力ですが,それで多くのアプリケーションに対応できています。
─最後に,アジア市場,そして日本市場に向けたメッセージをお願いします
トルンプは,レーザー発振器だけではなく,光ファイバー,トーチ,センサー,さらには保守サービスまでワンストップで提供できる数少ない企業です。特に日本のお客様は品質と信頼性を重視されるので,我々の「信頼さtouれるものづくり」がその期待に応えられると信じています。今後も,技術革新とグローバル体制を駆使して,日本市場とともに成長していきたいと思っています。
(月刊OPTRONICS 2025年9月号 Human Focus「レーザー技術の進化と市場戦略」)



