ドイツを代表するレーザーメーカーの一つ,トルンプ。同社はこれまでのディスクレーザーからファイバーレーザーに開発と製造販売に舵を切った。その事業戦戦略などについて,アジアエリアマネージャーのベックマン氏に話を聞いた。

板金加工装置からレーザーの開発へ
─まずは現在のご担当について教えてください
私は現在,トルンプ社のレーザー営業技術部門に所属しており,日本を含むアジア全域をカバーしています。具体的には日本,韓国,そして東南アジア諸国などの営業活動と技術サポートが主な業務です。
これらの国々では技術的な成熟度や営業の構造が大きく異なるため,それぞれに合わせた対応が求められます。日本や韓国,中国は非常に自立した法人組織を持っていて,我々が介入する余地は比較的少ないですが,フィリピンやインドネシアといった国々はまだ経験が浅いため,より積極的なサポートを行なっています。
─トルンプという会社全体では,どのような事業構成になっているのでしょうか
トルンプは創業から100年以上の歴史を持つ企業です。もともとはパンチングマシン,つまり金属板に穴をあける機械からスタートしましたが,1980年代半ばには自社でCO2 レーザーを開発し,そこからレーザー加工技術に本格的に進出しました。その後,固体レーザーにも展開し,南ドイツのHAAS Laserをグループに迎え入れました。さらに,高周波RFジェネレーターを供給していたHüttingerも統合し,現在では「トルンプエレクトロニクス」として,半導体製造やディスプレイ製造に欠かせない特殊電子機器を手がけています。
今日では,板金加工機,レーザー加工装置,電子機器に加え,EUVドライブレーザー,加工光学ヘッドやピコ秒・フェムト秒といった超短パルスレーザーなど,非常に幅広いポートフォリオを持っています。単なる製品提供だけではなく,研究開発を軸に未来を見据えた技術育成にも力を入れているのも,トルンプの特長です。



