このように,できるだけ短いパルスを作るためには,できるだけ波長範囲の広いレーザー発振を使うことが必要です。その点,ここでお話ししている波長可変固体レーザーは,超短パルスの発生に適していると言えるでしょう。
その中でも,もっとも広い波長範囲で発振するTi:Al2O3レーザーは超短パルス発生用レーザーとして広く用いられています。これらの話を総合すると,超短パルスはスペクトルが広い,という特徴をもちます。また,光エネルギーが一瞬に込められているため,ピークパワーが高いという特徴も持っています。
これらの特徴は,高速光通信,光による材料の加工,光計測などの応用において,有効に働くことが見出されています。また,基礎科学分野では,原子・分子・電子の高速な動きを観たり,コントロールしたりする能力をもっている点が魅力的です。




