タムロンは、レーザー溶接加工ソリューション分野への新規参入を目指すと発表した。同社は現在、レーザー溶接加工向けに、ビーム径や熱分布などレーザービームの状態をリアルタイムで計測・可視化する「ビームプロファイラ」を開発している。(ニュースリリース)。

近年、医療機器や精密機器の小型化・高性能化の進行に伴い、溶接現場においても難易度の高い、銅やアルミニウムなど軽板・異種金属を溶接するニーズが高まっているほか、溶接時に発生するスパッタ(飛散物)を付着させない加工品質の向上などが求められている。しかし、レーザー溶接加工は、同じ出力条件であっても、照射ポイントにおけるレーザービームの焦点位置や空間強度分布(ビームプロファイル)が変化すると、加工ムラや焦点ズレ、飛散物(スパッタ)が発生し、均一な品質を保てない点が大きな課題となっていた。そのためレーザー溶接加工システムは、レーザー発振器や加工ヘッド、ビームプロファイラ等の装置、その他付帯機器といった各種技術が高精度に融合された製品が期待されている。
そこで同社は、こうしたレーザー溶接加工の課題を解決するため、長年培ってきた光学技術を駆使し、レーザービームの状態(レーザビーム径や熱分布の状態等)をリアルタイムで計測・可視化する「ビームプロファイラ」の開発を進めてきた。更に、当社の要素技術である高出力レーザー用光学技術を用いた「レーザー加工ヘッド」の開発も進めており、2027年中を目途に、「ビームプロファイラ」と「レーザー加工ヘッド」の2製品を上市し、レーザー溶接加工ソリューション分野へ新規参入し、溶接現場の自動化や作業環境改善に貢献していくという。

同社は新長期ビジョン「撮り、測り、つなぐ。人と自然の健康を創造する企業へ」を掲げ、従来の光学部品の供給にとどまらない、光学システムおよびサービスまでを包括的に提供する「総合光学・センシングソリューション企業」への変革を推進。レーザー溶接加工ソリューション分野におきましても、パートナー企業との協業やオープンイノベーションを積極的に活用し、溶接現場の生産性向上に向けた更なる革新的なソリューション創出を目指していくとしている。



