アマダ,ブルーレーザーを搭載した3次元レーザー統合システムの受注を開始

アマダは,3次元レーザー統合システム「ALCIS-1008e」のブルーレーザー発振器・スキャナーヘッド仕様の正式受注を開始した(ニュースリリース)。

「ALCIS(AdvancedLaserCubeIntegratedSystem)」はブルーレーザーとファイバーレーザーの2種類のレーザー発振器を搭載したもので,切断,溶接,積層造形といった多様なレーザー加工を,1台のマシンで可能にした3次元レーザー統合システム。今回正式受注を開始したのは,高出力ブルーレーザー発振器を搭載したスキャナーヘッド仕様のマシンで,EV用モーターの平角銅線のヘアピン溶接やバスバーの溶接加工に最適化されたシステムとなっている。

同製品は,4kWの高出力ブルーレーザー発振器が搭載可能で,ブルーレーザーは波長が約450nmと短く,銅への吸収率が非常に高いことが最大の特長となっている。この出力とパワー密度により銅の高速加工と安定したスパッタレス加工を両立する。

マシン本体は加工ヘッドの高速かつ高精度に軌跡動作を実現し,スキャナーヘッドは加工テーブルにオプションの2軸ポジショナーテーブルを選択することで,複雑な形状の加工に対応することも可能となっている。スキャナー加工においては,軸移動にあわせてスキャナー加工を同期して行なうことが可能となり,約3倍の生産性を実現した。

最新のCAD/CAMソフトウエア「VPSS4ieMMWELD」を使用することで,オフラインでプログラムを作成でき,製品ごとのティーチングによるプログラムの作成を不要となった。さらに,新たに開発した「溶接位置センシング」をオプションで搭載可能。これにより,ワークの位置ずれや,銅線間のすき間,ずれといった加工不良につながる加工課題に対応し,段取りレスで高品位な加工を実現できるという。

同社独自開発のレーザーウエルドモニター「MM-L400A」をオプションで搭載可能。これは溶接部で発生する近赤外光,反射光,可視光の3つの光の強度変化から,溶接の異常を瞬時に判定するモニタリング装置となる。マシンのNC装置と連携し,加工中の平角銅線の位置や加工条件に応じて,基準波形と閾値を自動で切り替え,インプロセスで溶接の良否結果をリアルタイムに可視化する。

溶接個所ごとの判定結果はマシンのNC装置「AMNC4ie」に表示されるだけでなく,全測定データがデータベース化されサーバーPCに保存される。これにより,完全なトレーサビリティと後工程への不良流出を防ぐソリューションを構築した。

キーワード:

関連記事

  • セブンシックス、オムロンからレーザー加工技術を譲受

    セブンシックスは2026年3月31日付で、オムロンからレーザー加工関連技術および資産を譲り受けたと発表した(ニュースリリース)。 今回の譲受には特許11件を含む知的財産に加え、設計・製造関連資産,ソフトウェア、図面、保守…

    2026.04.10
  • 【解説】オキサイド、半導体後工程向けレーザー加工装置事業を強化

    オキサイドは、台湾のレーザー微細加工装置メーカーBoliteと業務提携に関する基本合意を締結し、半導体後工程向けレーザー加工装置事業の強化に乗り出す。これまで同社は深紫外レーザーなどの光源技術を活かし、主に半導体前工程の…

    2026.03.17
  • 東大ら,MoS2エッジ表面加工の分光測定に成功

    東京大学,東北大学,京都大学は,レーザー加工と顕微分光を用いることで,触媒活性サイトが存在していると考えられてきた二硫化モリブデン(MoS2)のエッジ表面における電子状態と化学反応を選択的に直接観測することに成功した(ニ…

    2025.10.30
  • 【探訪記】最新レーザー技術を体感する,IPG「Fiber Laser Days」レポート

    IPGフォトニクスジャパンは7月25日,愛知県安城市にある中部テクニカルセンターにて,同社の製品・技術を紹介する見学会「Fiber Laser Days」を開催した。同センターは同社のレーザーを用いた加工試験を実際の材料…

    2025.09.18
  • 東大ら,ガラスへの穴あけ加工を100万倍高速化

    東京大学とAGCは,従来の100万倍高速かつ超精密に,ガラスなどの透明材料を加工できる手法を開発した(ニュースリリース)。 ガラスへのエッチングを使わない加工技術として,レーザー加工が注目されている。研究グループは201…

    2025.06.13

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア