古河電工,光出力2kWのインフラ構造向けレーザーを開発

古河電気工業は,鉄道車両や橋梁,船舶などのインフラ構造物向けに,光出力2kWの「インフラレーザ」定置システムを製品化したと発表した。これは,2023年に発売した700W定置システム,2025年5月に発表した1kW可搬型システムに続くモデルであり,出力強化と屋外耐候性の両立を図ったものとしている(ニュースリリース)。

新システムは従来の700Wモデルに比べて約2.8倍の高出力を実現し,鉄道車両の塗膜除去作業では施工速度を約3倍に向上させた。これにより,従来方式では時間とコストがかかっていた大面積の表面処理を,短時間で効率的に行なうことが可能となる。

また,外装・フレームに腐食対策を施すなど,屋外での長期運用を想定した構造を採用している。防水仕様としたことで,塩害地域など過酷な環境でも利用できる点が特長である。また,キャスターを備えた可搬設計で,アイボルトを用いたクレーン吊りも可能とするなど,現場での取り扱い性にも配慮した。

適用対象は,鉄道車両の塗膜除去に加え,タンクや船舶,橋梁,火力発電所タービン部品の錆除去や溶接スラグの除去など,多様な分野を想定している。同社では,千葉事業所内にレーザラボを設置しており,顧客向けのデモンストレーションや現場出張対応も行なうとしている。

安全面では,JIS C 6802に規定されるクラス4レーザ製品として設計されており,レーザ安全教育や集塵機,ブースなどの周辺設備を含めた安全運用体制を整備している。

このシステムは,2025年11月26日から29日まで幕張メッセで開催される「第9回鉄道技術展2025」に出展される予定。同社は今後,鉄道業界をはじめとした各種インフラ分野への採用拡大を目指す方針だ。

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