米MKS Instrumentsは,最大100kWまで測定可能な高エネルギーレーザーシステム用の高精度な「Ophir 70K-Wパワーレーザーセンサー」を発表した(ニュースリリース)。日本国内ではオフィールジャパンが販売する。
このセンサーは,900~1100nmおよび10.6μmのスペクトル範囲をカバーする。水道水または脱イオン水(DI水)で冷却されるカロリーメーターであり,出力測定とビームダンピング機能を兼ね備えているという。
軽量設計(排水時40kg未満)と,イーサネットやRS232を含む複数のインターフェースによる通信,アナログ出力,リアルタイムのレーザー出力監視機能を備えており,高出力ファイバーレーザーの開発とテスト,産業用切断,指向性エネルギーシステムなど,さまざまな産業および防衛用途への容易な対応が可能だとしている。
内蔵のインターロック出力と,0.5%未満の非常に低いバックリフレクションという重要な機能により,高出力環境での安全性が強化されている。また,130mmの大口径を特長とし,コリメートビームから0.22までの広いNA範囲に対応している。
垂直および水平ビームに対応し,顧客提供のファイバーアダプターを使用して特定の用途に対応することができる。内蔵しているフォトダイオードにより,リアルタイムのレーザー出力監視が可能で,瞬時の制御やフィードバックのためにサードパーティ製デバイスに直接接続することができるという。
センサーは,ローカル電源供給またはPower Over Ethernet(POE)を使用したイーサネット通信ポートから電力を供給することができるとしている。