マクニカは,「ペロブスカイト太陽電池社会実装推進協議会」に創設メンバーとして参画したと発表した(ニュースリリース)。
この協議会は,次世代の太陽電池として注目されているペロブスカイト太陽電池(PSC)の社会実装加速を目的に発足,PSC開発者である宮坂特任教授が最高技術顧問を務める。
近年,気候変動対策やカーボンニュートラルの推進といった世界規模の課題により,再生可能エネルギーの導入拡大が急務となっている。そのようななか,「高効率」,「低コスト」,「軽量」などの特長をもつPSCは,新たなエネルギーインフラの構築に貢献できる可能性を秘めており,大きな期待が寄せられている。
しかしながら,PSCの社会実装には「技術開発の推進」,「施工・保守手法の確立」,「法制度への適応」,「回収・リサイクル構造の整備」など,多くの課題がある。これらを解決し,PSCの早期実用化を実現するためには,産官学の連携をより一層強化し,社会全体での取り組みを推進することが必要不可欠となる。
このような背景のもと,PSCを世界に先駆けて開発した桐蔭横浜大学 特任教授 宮坂 力氏による発案,同社をはじめとした役員企業が中心となり,2025年3月28日に「ペロブスカイト太陽電池社会実装推進協議会」が設立された。
同社は,この協議会に加盟している多様な市場・業界に関わる企業とともに,協議会内での情報共有や意見交換を通じ,様々な市場にPSCを社会実装し普及するため,実証プロジェクトの実施検討や,普及啓発に向けた活動を行なっていくとしている。
なお,設立時のける役員企業は,ペクセル・テクノロジーズ,マクニカ,麗光,スマートシティ企画の4社となっている。