明大ら,可食光学素子で見た目が変わるデザート開発

明治大学とフレンチレストラン「élan vital」(エランヴィタール)は,方向によって見え方が変わるデザートを開発した(ニュースリリース)。

これは,同大宮下研究室の吉本健義氏が開発した可食レンチキュラレンズで,レンチキュラレンズの光学的特性を可食材料で実現し,その可能性についての議論を学会発表していたもの。このレンズは食品用シリコンでレンチキュラレンズの型をとり,シリコン型に寒天を流し込むことで作製する。

「élan vital」は2016年にオープンした「5Dレストラン」であり,プロジェクションマッピングや分子ガストロノミーなどを用いて新しい食体験を追求している。今回試作したティラミスは,花に集まる蝶を表現した作品で,エディブルフラワーがのったムースとなっている。そして,それを囲む3匹の蝶が,共同研究によって作られたゼリーであり,見る方向によって色・模様が変わるものとなっている。

宮下研究室は今後,この技術の可能性を追求し,2023年には応用したメニューをélan vitalの店舗で提供したいと考えている。さらに,宮下研究室が開発した飲食物の味と見た目を変える装置「TTTV2」や,キリンホールディングスと共同研究している塩味を増強するスプーン「エレキソルト」との連携なども検討していくとしている。

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