ソニー,裏面照射型ToF方式距離画像センサーを商品化

著者: sugi

ソニーは,測距性能の向上と併せて一層の小型化を実現した1/2型でVGA(640×480 30.7万画素)の解像度をもつ裏面照射型Time of Flight(ToF)方式距離画像センサーを商品化し,2018年4月からサンプル出荷を開始,11月からは量産を開始する(ニュースリリース)。サンプル価格は3000円(税抜)。

一般的にToF方式とは,光源から発した光が対象物で反射し,センサーに届くまでの光の飛行時間(時間差)を検出することで,対象物までの距離を測定する方式。ToF方式を採用したイメージセンサーは,画素ごとに距離情報を検出し,高精度な距離画像を取得できる。

遠距離から近距離にわたってさらなる精度向上を図るためには,反射光を効率よく捉えるとともに,より高速に距離測定の処理を行なう必要がある。

このセンサーは,反射光信号の読出し精度を上げるための画素技術と,裏面照射型CMOSイメージセンサーの画素技術を融合させることで,10μm角画素を実現した。単一カメラモジュールでは従来のToF方式では距離の測定が難しかった約10mの遠距離において,感度を高める駆動モードの搭載により高い検出率を実現でき,約30cmから約1mの近距離では,VGAの解像度で高精度な距離画像の取得が可能となっている。

距離画像をフレーム単位で取得できるため(測距フレームレート 120fps),レーザーで対象物をスキャンして測距するスキャン方式に比べて,動体歪みを抑えることができる。サンプル出荷にあわせて,カメラ開発を容易にするためのソフトウェア開発キット(ハードウェア、ソフトウェア)も提供する。

同社は測距技術を使った距離画像センサーを「DepthSense®」商品群と呼んでおり,この商品は裏面照射型ToF方式を採用した初めての「DepthSense®」商品となる。なお,2015年の買収以降,ソニーセミコンダクタソリューションズの子会社としてToF方式距離画像センサーの技術開発を行なってきたSoftkinetic Systems S.A. (ソフトキネティックシステムズ社)は,12月18日付でSony Depthsensing Solutions Holding SA/NV(ソニーデプスセンシングソリューションズホールディング社)に社名変更した。

これにより技術開発の融合が加速し,この商品を皮切りにソニーブランドでの「DepthSense®」の商品化の目処がつくと共に,同社を測距ソリューションの開発拠点に特化させることで,より一層の商品力強化に繋げるとしている。

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