パナ,太陽電池事業の戦略を転換

パナソニックは,ソーラー事業の更なる競争力向上を目指して,従来のモジュールのみの販売から,強みの源泉である高出力太陽電池セル単体のデバイス販売も今年度中に開始し,B2B事業の強化を図ると発表した(ニュースリリース)。

同社が生産している太陽電池モジュール HIT®用セルは,アモルファスと単結晶の独自のヘテロ接合型太陽電池で,高い変換効率,温度上昇による性能低下が少ない優れた高温特性,両面発電などの特長がある。

今後,セルの販売強化により,グローバルのセル生産体制を最大限活用していく。一方,モジュール生産体制については見直しを図り,住宅用,産業用モジュールの生産は海外工場,車載用モジュールの生産は二色の浜工場で行なう。これにより2018年3月末に滋賀工場でのモジュール生産を終息する。

滋賀工場でのモジュール生産終息に伴い同工場の従業員に対しては,グループ内での異動・再配置を基本として,雇用確保を前提とした労使協議を進めていくとしている。

その他関連ニュース

  • PXPら,曲がる太陽電池で研究開発プロジェクト採択 2024年07月16日
  • NIFSら,ナノ秒紫外レーザーでPVにナノ構造を形成 2024年07月11日
  • 東京都港湾局と東芝,ペロブスカイト太陽電池を検証 2024年07月01日
  • 【解説】伸縮可能な太陽電池が衣服を電源化する? 2024年07月01日
  • キヤノン,ペロブスカイトPV向けの高機能材料を開発 2024年06月20日
  • 古河電工,2030年に向けた事業戦略を発表-産業用レーザーと光通信製品を重要視
    古河電工,2030年に向けた事業戦略を発表-産業用レーザーと光通信製品を重要視 2024年06月14日
  • 京セラら,軽量太陽光発電システムの実証実験を実施 2024年06月13日
  • 2040年新型・次世代太陽電池市場,2兆4,000億円 2024年05月29日