エンシュウ,トヨタにレーザークラッディング装置を納入

エンシュウは,トヨタ自動車と開発したレーザークラッドバルブシート加工機を,トヨタ自動車の新世代TNGAエンジン量産ラインに納入し,量産が開始されたと発表した(ニュースリリース)。

レーザークラッドバルブシート加工とは,シリンダーヘッドのバルブポート部に,金属粉末を供給しながらレーザーにて溶融させ,直接肉盛りするもの。従来のバルブシートを圧入する方式と比べ,熱伝導性が大幅に改善され,冷却能力を向上させることができるが,これまでは信頼性の高い肉盛り技術が確立されていなかった。

同社は従来,金属粉末を焼結したバルブシートを,液体窒素を封入した円筒内部で間接冷却し,径を縮小させて圧入する「間接冷やし嵌め工法」を適用したバルブシート圧入装置を自動車メーカーに納入してきた。これは,「加熱嵌め工法」と呼ばれるシリンダーヘッド全体を加熱膨張させてバルブシートを圧入する方式よりも,ランニングコストや設置面積で有利なものだった。

今回開発したレーザークラッドバルブシート加工機は,この「間接冷やし嵌め工法」よりも総合的に地球にやさしい技術になるという。今後は過去技術工法の代替量産設備として普及させたいとしている。

キーワード:

関連記事

  • セブンシックス、オムロンからレーザー加工技術を譲受

    セブンシックスは2026年3月31日付で、オムロンからレーザー加工関連技術および資産を譲り受けたと発表した(ニュースリリース)。 今回の譲受には特許11件を含む知的財産に加え、設計・製造関連資産,ソフトウェア、図面、保守…

    2026.04.10
  • 【解説】オキサイド、半導体後工程向けレーザー加工装置事業を強化

    オキサイドは、台湾のレーザー微細加工装置メーカーBoliteと業務提携に関する基本合意を締結し、半導体後工程向けレーザー加工装置事業の強化に乗り出す。これまで同社は深紫外レーザーなどの光源技術を活かし、主に半導体前工程の…

    2026.03.17
  • アマダ,ブルーレーザーを搭載した3次元レーザー統合システムの受注を開始

    アマダは,3次元レーザー統合システム「ALCIS-1008e」のブルーレーザー発振器・スキャナーヘッド仕様の正式受注を開始した(ニュースリリース)。 「ALCIS(AdvancedLaserCubeIntegratedS…

    2025.11.07
  • 東大ら,MoS2エッジ表面加工の分光測定に成功

    東京大学,東北大学,京都大学は,レーザー加工と顕微分光を用いることで,触媒活性サイトが存在していると考えられてきた二硫化モリブデン(MoS2)のエッジ表面における電子状態と化学反応を選択的に直接観測することに成功した(ニ…

    2025.10.30
  • 【探訪記】最新レーザー技術を体感する,IPG「Fiber Laser Days」レポート

    IPGフォトニクスジャパンは7月25日,愛知県安城市にある中部テクニカルセンターにて,同社の製品・技術を紹介する見学会「Fiber Laser Days」を開催した。同センターは同社のレーザーを用いた加工試験を実際の材料…

    2025.09.18

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア