プロセス用分光器市場規模
2020年に15億米ドルに

4.2 テラヘルツ分光法

テラヘルツ分光法はポリマー,半導体,セラミクス,ガラス,有機分子,導電性フィルム,液晶,複合材などの非破壊試験やその他の分析に使われてきた。手らヘルツ分光法はまた生体組織にも用いることができる。例えば水分の保有量や濃度で腫瘍箇所を特定するなどの可能性がある。

また,爆発物や武器の所持を感知し,無線でデータを送信することも可能である。

テラヘルツはマイクロ波と赤外線の間に存在し,ごく最近までその照射は技術的に困難であるとされてきた。しかし,2015年8月になると,“Tunable Surface Plasmon Instability Leading to Emission of Radiation”と題された論文がJournal of Applied Physicsに掲載され,コヒーレントなテラヘルツ光源を実現可能な新たな方法が提示された。論文中では静電界を波長可変のテラヘルツ光源に転換するデバイスが提案されている。デバイスが商用化されれば,テラヘルツ利用が各業界で進むと期待が寄せられている。

5. おわりに

表2 プロセス用分光機器の地域別市場規模2020年まで(単位:百万ドル)
表2 プロセス用分光機器の地域別市場規模2020年まで(単位:百万ドル)

プロセス用分光機器市場は各地域による市場規模の偏りは少なく各地域で満遍なく利用が進むとされている。

図1 プロセス用分光機器の地域別市場シェア2020年
図1 プロセス用分光機器の地域別市場シェア2020年

アジアにおいてはEMSや自動車組み立て工場などでの需要が見込まれている。

表3 プロセス用分光機器の地域別市場シェア2020年
表3 プロセス用分光機器の地域別市場シェア2020年

一方日本市場では,高度な管理を必要とする医薬品などのサプライチェーン管理市場,あるいはがん診断のように高度な判断の蓄積が有効なラマン分光法の医療向け市場がもっとも有望と思われる。

ツネオカ リエ

株式会社グローバルインフォメーション
マーケティング部 部長

(月刊OPTRONICS 2016年10月号掲載)

このレポートは,㈱グローバルインフォメーションが扱う各国の市場調査会社の報告書をもとに執筆したものです。豊富な資料を揃えていますので,より詳細なデータや関連データだけでなく,その他にもお探しのデータがある場合,同社までお問い合わせください。
TEL: 044-952-0102
https://www.gii.co.jp/

関連記事

  • ドローンペイロード市場</br> 2021年までに77億2000万米ドルまで拡大

    ドローンペイロード市場
    2021年までに77億2000万米ドルまで拡大

    2.2.2 利用可能な帯域幅による制限 防衛向けUAVの機能が制限される要素の一つに,戦場における帯域が限定されていることがある。こうしたUAVは未処理の画像データを転送するため大量の帯域を消費するのである。防衛向けUA…

    2017.02.10
  • 3Dイメージングハードウェア・ソフトウェア市場</br> 2024年には249億米ドルへ

    3Dイメージングハードウェア・ソフトウェア市場
    2024年には249億米ドルへ

    5.1.1 ゲーム用入力デバイス ゲーム用入力デバイスは,ジェスチャー,ポーズ,動作を認識し,ゲーム中で対応するアクションへ変換するというもので,過去5年間にわたって実際に利用されてきた。MicrosoftKinect,…

    2017.02.03
  • 垂直共振器面発光型レーザーの</br>世界市場規模2020年に21億米ドルへ

    垂直共振器面発光型レーザーの
    世界市場規模2020年に21億米ドルへ

    4. 応用別の市場 4.1 概要 このセクションではVCSELが現在どのような分野で利用されているのか,将来的にそうした分野でのシェアがどのように拡大するかについて見てゆきたい。また,VCSEL市場を促進する,あるいは抑…

    2017.01.19
  • 赤外光検出器および画像化システム市場</br> 2020年には71億8400万ドルの規模に

    赤外光検出器および画像化システム市場
    2020年には71億8400万ドルの規模に

    4. アプリケーション 赤外線イメージング,光検出器の主要なアプリケーションは図3の通りである。 軍事向けIRシステムは小型,軽量,省電力であることが要件となっている。これらの要素は,頭文字をとってSWaPと呼ばれる。 …

    2016.12.19
  • 世界の光コヒーレンストモグラフィー市場</br> 2019年に12億米ドルへ

    世界の光コヒーレンストモグラフィー市場
    2019年に12億米ドルへ

    5. 世界市場 5.1 種類別 OCT市場はFD-OCT(フーリエ領域OCT)によってけん引されてきた。2013年の時点でFD-OCTの市場規模は6億2820米ドル,OCT市場の86.9%を占めていた。 同時点の種類別シ…

    2016.12.19

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア