垂直共振器面発光型レーザーの
世界市場規模2020年に21億米ドルへ

4. 応用別の市場

4.1 概要

このセクションではVCSELが現在どのような分野で利用されているのか,将来的にそうした分野でのシェアがどのように拡大するかについて見てゆきたい。また,VCSEL市場を促進する,あるいは抑制する要因についても分析する。

4.2 市場ダイナミクス
4.2.1 市場拡大要因
エンドユーザー向け市場での利用拡大

VCSELは光通信トランスミッションやレーザープリンタ,PC用マウス,生体組織分析など幅広い応用を持つ。VCSEL市場の成長は各最終用途市場の拡大に依存するところが大きい。

例えば,光通信業界では,通信ネットワークでインターネットデータ伝送に高速レーザーダイオードを利用しており,そのほとんどでVCSELが使われている。

3G,LTE,クラウドサービスなどの高速インターネットサービスへの需要の高まり,そしてインターネットユーザーの爆発的増加により光通信ネットワークの導入が急速に進んでいる。高速インターネットの普及によって,高精細マルチメディアと付随するサービスが興隆すると,さらに帯域需要が高まり,対応してVCSELの利用も拡大すると予測されている。

また,電力消費の少なさから,光ネットワーク上でのデータ伝送にもVCSELを利用する通信事業者が増加している。宇宙通信,光レーダー機器向けVCSELの商用化も進んでいる。

3Dイメージング,ジェスチャー認識においてもVCSELの有用性が認められている。3Dイメージング,ジェスチャー認識の用途は家庭用娯楽,ゲーム機,カーナビシ,ラボ用コンピュータ,産業用と幅広い。

今後,3Dセンシング,ジェスチャー認識はVCSEL市場全体をけん引するアプリケーションになると期待されている。また,ディスプレイ,センシング業界からの需要も,予測期間中のVCSELの安定的な成長に寄与すると目されている。効率的なVCSELの開発が進めば,応用先はさらに広がってゆくだろう。

関連記事

  • ドローンペイロード市場</br> 2021年までに77億2000万米ドルまで拡大

    ドローンペイロード市場
    2021年までに77億2000万米ドルまで拡大

    2.2.2 利用可能な帯域幅による制限 防衛向けUAVの機能が制限される要素の一つに,戦場における帯域が限定されていることがある。こうしたUAVは未処理の画像データを転送するため大量の帯域を消費するのである。防衛向けUA…

    2017.02.10
  • 3Dイメージングハードウェア・ソフトウェア市場</br> 2024年には249億米ドルへ

    3Dイメージングハードウェア・ソフトウェア市場
    2024年には249億米ドルへ

    5.1.1 ゲーム用入力デバイス ゲーム用入力デバイスは,ジェスチャー,ポーズ,動作を認識し,ゲーム中で対応するアクションへ変換するというもので,過去5年間にわたって実際に利用されてきた。MicrosoftKinect,…

    2017.02.03
  • プロセス用分光器市場規模</br> 2020年に15億米ドルに

    プロセス用分光器市場規模
    2020年に15億米ドルに

    4.2 テラヘルツ分光法 テラヘルツ分光法はポリマー,半導体,セラミクス,ガラス,有機分子,導電性フィルム,液晶,複合材などの非破壊試験やその他の分析に使われてきた。手らヘルツ分光法はまた生体組織にも用いることができる。…

    2017.01.19
  • 赤外光検出器および画像化システム市場</br> 2020年には71億8400万ドルの規模に

    赤外光検出器および画像化システム市場
    2020年には71億8400万ドルの規模に

    4. アプリケーション 赤外線イメージング,光検出器の主要なアプリケーションは図3の通りである。 軍事向けIRシステムは小型,軽量,省電力であることが要件となっている。これらの要素は,頭文字をとってSWaPと呼ばれる。 …

    2016.12.19
  • 世界の光コヒーレンストモグラフィー市場</br> 2019年に12億米ドルへ

    世界の光コヒーレンストモグラフィー市場
    2019年に12億米ドルへ

    5. 世界市場 5.1 種類別 OCT市場はFD-OCT(フーリエ領域OCT)によってけん引されてきた。2013年の時点でFD-OCTの市場規模は6億2820米ドル,OCT市場の86.9%を占めていた。 同時点の種類別シ…

    2016.12.19

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア