技能立国と新現実

(時々思い出す昔の言葉)

年を取ると,しゃっくりのように突然昔の言葉を思い出すことがあります。最近思い出したのが「技術立国」です。若い世代には,意味は推測できても聞いたことは無いという方々も多いのではないでしょうか。

何度か流行ったことがある言葉です。最後に流行ったのは,バブル崩壊後に科学技術基本法が制定されたタイミングだったと思います。1995年のことです。若い世代の方の記憶に残っていなくても不思議ではありません。

(技術立国の弱み)

技術は伝達可能です。誰かに伝えることができますし,模倣もされます。その結果,同じ技術で競争力を維持し技術立国の立場を持続することは,論理的には可能でも現実的には困難です。開発するより模倣する方が簡単で,短期間でキャッチアップされてしまいます。

技術立国を支えた優秀な技術者も,模倣によるキャッチアップに晒されて息切れします。加えて分野にもよりますが,技術開発の速度が上がり,陳腐化も短時間で起こります。いろいろな特別報酬でも無ければ「やってられない」です。

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