知識の増加で弱まる隣近所効果

(学生さんはますます大変になっています)

以前インタビューをさせて頂いた,電子工学の教授からお伺いしたお言葉です。「最近の電子工学を学ぶ学生は,レーザやホログラムといったテーマも学ばなくてはならなので大変です」。その後も学生さんの大変さは増え続けていると思います。

個人的な印象ですが,「量子ホール効果」あたりからでしょうか,物性物理と呼ばれる分野でも理論が高度化したような気がします。オプトエレクトロニクス分野でも,技術の実用化が進むと同時に理論的にも豊富になりました。例えば,フォトニッククリスタルです。

(基礎もますます難しくなっています)

もちろん電子工学などの工学系の学生さんだけが大変というわけではありません。物理の学生さんも「物理が苦」かもしれません。2016年のノーベル物理学賞は「トポロジカル相転移および物質のトポロジカル相の理論的発見」でした。難しそうです。

工学の分野でも,1980年代にベリーの位相が出現した頃から「トポロジカル」によく出会うようになったと思います。ノーベル賞の題名は,「物質のトポロジカル相」ですので,電子工学やオプトロニクスにも影響することになるのは確実だと思います。

間断なく研究開発が進み,高度へ,高度へということで,私のような者にとっては,より難しく,より難しくが継続することになります。その結果,私にとっての専門家は,これまで以上に遠い人となり,多分,専門家同士の距離も拡大しているのではないでしょうか。

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