【OPIE’23】チューリンゲンパビリオン

光総合技術展示会「OPIE’23」(4月19日~21日 パシフィコ横浜)では海外出展社の大幅な増加があり,特にパビリオンを形成して出展する国・地域が目立っている。今回出展した5つの海外パビリオンのうち,チューリンゲンパビリオン(D-36)は,ドイツの中央に位置するチューリンゲン州に拠点を置く企業4社/団体から構成されている。

チューリンゲン州はドイツだけでなく,ヨーロッパの中央に位置し,各国の主要都市と良好なアクセスを誇る。このため交通の要衝として古くから栄えてきた。そのため多くの企業が拠点を置いており,光学系ではイエナオプティック,ツァイスといった大手の他,ボッシュ,シーメンスといった大手メーカーが名を連ねる。

さらに,フラウンホーファー研究所,ヘルムホルツ研究所,ライプニッツ研究所,マックス・プランク研究所,州立研究所といった大学外研究機関も多数あり,知財の集積も大きな特長となっている。これらに公的な助成が加わり,ネットワークとクラスターを構成することで,同州はスタートアップや中小企業にとって魅力的な立地となっている。

今回パビリオンにはスタートアップを含む4社・団体が参加した。OPIEを通じて日本から同州への投資だけでなく,逆に同州からの出資を期待するような企業との出会いも期待しての出展だという。

SPACEOPTIX GmbHは,フラウンホーファーIOFのスピンオフ企業。宇宙,天文,産業,科学分野で使用される高性能な金属光学部品およびシステム開発などを手掛けている。今回同社はコンスタレーション向け反射型ビームエキスパンダーを展示した。

これは衛星間の光通信用の製品で,アルミの削り出しの筐体に80mmの入射口を備え,3つの異なる倍率(8,10.13.33倍)で使用できる。優れた品質でありながら,大量生産向けに設計されており,既にコンスタレーションでの採用実績もあるという。

LAYERTEC GmbHは,コーティングを行なうハイエンド光学部品のワンストップショップで,40台のコーティングチャンバーと400名の従業員を擁する。3mm~1200mmまでのサイズと様々な形状に対応し,単品またはOEM生産も可能だとしている。

ハイパワー向け光学素子や低損失ミラー,チャープミラーなど,様々な光学素子・製品を扱う。今回のOPIEへの出展では,製品の紹介だけでなく,テーラーメードにも対応する高い技術力を紹介したいためだとしている。

イェナ産業研究機関INNOVENTは,非営利の産業研究機関。製品化のための研究開発と技術提案,ビジネス化のアドバイスなどを行なう。様々な分野において知見を有している。

今回,日本における研究プロジェクトのパートナー,また,磁気・光学測定法の販売パートナを増やしたいとして出展した。人材面では特に大学や研究機関との繋がりの強い人を求めている。具体的には,表面技術,磁気・光学システム,バイオマテリアル分野における協力人材を探しているという。

展示では光学測定装置として,レーザーを用いたシャフトの外観検査装置を紹介し,デモも行なっていた。

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