ジャパンディスプレイ,中国製造子会社を売却

ジャパンディスプレイは2022年12月30日,ディスプレイモジュールの製造を行なう中国の製造連結子会社Suzhou JDI Electronics Inc.(SE)の全株式について,中国Suzhou Dongshan Precision Manufacturing Co., Ltd.(DSBJ)への譲渡を完了したと発表した(ニュースリリース)。

DSBJは,PCB製造,LCDモジュール製造,金属精密加工等に強みを持つ多角的に展開する複合企業。ジャパンディスプレイはアセットの適正化,コスト競争力の強化及びサプライチェーンの多様化等,競争力向上と事業の成長に向けた戦略的取り組みの一環として,SEの株式をDSBJに売却することを2022年10月に発表していた。

ジャパンディスプレイは当初譲渡価額について20,500百万円を想定していたが,その後のSEの資産増減等により,26,730百万円に確定した。また,株式譲渡の実行日を,2023年1~3月の予定としていたが,取引実行のための前提条件を全て充足したとして,前倒しでの株式譲渡となった。

この株式譲渡に伴い,2023年3月期第3四半期連結会計期間において,関係会社株式売却益約148億円を特別利益として,事業構造改善費用約35億円を特別損失としてそれぞれ計上する見込みだという。

これにより,SEはジャパンディスプレイの連結範囲から除外されるが,ジャパンディスプレイグループは,SE及びDSBJとの関連契約に基づき,引き続きディスプレーモジュールの製造をSEに委託していくとしている。

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