ニレコ,ラボ向け赤外分光アナライザを開発

ニレコは,液体試料向けの近赤外分光アナライザ「A8860」を開発したと発表した(ニュースリリース)。

近赤外分光アナライザは,測定対象に近赤外線を照射し,吸光度の変化を測定することで対象の成分を非接触・非破壊で迅速に測定できるため,農業や食品産業,医薬品や化学プラントなどのケミカル産業における研究開発分野や生産分野で幅広く活用されている。

同社は40年以上にわたり海外メーカ製の近赤外アナライザの販売とサポートを通じノウハウを蓄積しており,ハンドヘルド型からオンラインユース用の超高速スキャン対応分光アナライザまでラインアップしている。また,2020年にはラボユース向けの反射測定方式近赤外分光アナライザ「A8850」を独自開発している。

新製品は,同社がこれまでに培った近赤外アナライザの知見をもとに開発したユーザーニーズに即した製品で,測定波長範囲は400-2500nm。「A8850」で実績のある大型グレーティング(回折格子)とモノクロメータ(分光ユニット)の採用による高品質スペクトルをベースに,開発スピードの向上・互換性部品の適用・コスト削減を目指し,食用油・飲料・石油などの液体試料に最適化された透過測定機構を実現したとする。

また,セルに充填された試料ごとに装置内で60℃までの温度制御機構と連動する自動測定機能を搭載し,任意に設定されたサンプル温度に温調後に自動で測定を行なう事が可能。これにより,手間のかかる検体の温度管理から分析者を解放するという。

さらに,簡易オートサンプラ機能の搭載により,標準で2連の液体試料の自動測定が可能。制御ソフトウェアは,操作者の使いやすさを重視したユーザーインターフェースの開発に注力し,シンプルな操作性を実現したとしている。

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