金沢大,遠方の信号を捉えるアルゴリズムを開発

金沢大学の研究グループは,自動運転自動車で活用される交通信号を遠距離から正確に検知するための新しいアルゴリズムを開発した(ニュースリリース)。

自動運転は,近い将来,私たちの生活に欠かせないものとなる技術の1つ。すでに公道での実証実験が実施されるなど,その実現に向けて日々開発や試験が行なわれているが,社会全体に普及するために欠かせないさまざまな課題の1つとして,交通信号の検知がある。

特に,都市部の環境においては,さまざまな乗り物やビルなどに設置されている発光物体などがあり,それらの中から交通信号を素早く正確に捉え,瞬時かつ適切に車の加速・減速につなげるアルゴリズムの開発が必要とされている。

研究では,そのような都会の環境であっても,150m離れたところから正確に交通信号を検知するアルゴリズムを開発した。このアルゴリズムを使用することで,自動運転自動車の搭載カメラで捉えた解像度が10ピクセル以下の大きさの信号灯および矢印灯を検出することが可能となり,その結果,車体周辺状況や目的地への道順情報などを考慮しながら,スムーズな自動運転走行ができるようになるという。

この研究成果は,デジタル地図を活用することにより信号灯に加えて矢印灯の状態を高精度かつ低処理負荷で認識可能であることを示すもの。今後は,市街地での自動運転自動車の円滑な交差点走行技術の発展につながることが期待されるとしている。

キーワード:

関連記事

  • 大成建設、自動運転をインフラから支える位置推定補正の新技術を開発

    大成建設は、自動運転レベル4の社会実装の拡大を見据え、トンネル内など特徴の少ない区間で生じやすい走行方向の車両位置の誤差を、インフラ側から効果的に補正する位置推定技術「T-Localizer」を開発した(ニュースリリース…

    2025.12.22
  • 「 NTTモビリティ」設立 2028年にレベル4の自動運転サービス目指す

    NTTは、将来の自動運転社会の実現を目指す事業会社「NTTモビリティ」を12月15日付で設立し、同17日に報道関係者向けにその事業内容などについて会見を行なった。 NTTモビリティの社長に就任した山下航太氏は、交通の担い…

    2025.12.17
  • 鹿島とSUBARU,ファイバセンシング自動運転の実証実験開始

    鹿島建設とSUBARUは,2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)会場へのアクセス道路として使用されている高速道路において,大阪市の協力のもと,アスファルト舗装の内部に光ファイバセンサケーブルを敷設し,光ファイバセンシ…

    2025.06.27
  • OIST,画像認識に量子計算プロトコルを初めて応用

    沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究グループは,法医学から医療診断まで,多くの分野において重要な画像認識にボソンサンプリングを初めて実用的な応用例を発表した(ニュースリリース)。 過去10年間以上にわたり,研究者たち…

    2025.06.27
  • 統数研ら,機械学習で結晶構造予測の最高性能達成

    統計数理研究所(統数研)とパナソニックは,材料の組成からその結晶構造を高速かつ高精度に予測する機械学習アルゴリズムShotgunCSPを開発し,結晶構造予測のベンチマークにおいて世界最高性能を達成した(ニュースリリース)…

    2025.03.11

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア