NII,学術情報流通データベースをリニューアル

情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII)は,学術機関リポジトリデータベース「IRDB」を新バージョン(新IRDB)にリニューアルした(ニュースリリース)。

各大学等研究機関は,自機関の構成員が創造したデジタル資料の管理や発信を行なうために学術機関リポジトリの整備を進めている。NIIでは,機関ごとに構築している機関リポジトリのメタデータを集約するデータベースとして2007年から旧IRDBを運用してきた。この旧IRDBで各リポジトリからメタデータを収集(ハーベスト)したコンテンツは約290万件に達している。また,NIIでは,この旧IRDBのデータを検索するポータルサイトである「JAIRO」も2009年から運用してきた。

この旧IRDBは,集約した学術論文等のメタデータを,JAIROだけではなく,NDL Search(国立国会図書館をはじめ,全国の公共図書館,公文書館,美術館や学術研究機関等が提供する資料,デジタルコンテンツを統合的に検索できる),CiNii Articles(学術論文情報を検索できるオンラインサービス),CiNii Dissertations(国内の大学などの博士論文の情報を検索できるオンラインサービス),Japan Link Center(国際DOI財団から,国際的な識別子であるDOIの登録機関(RA)に認定された日本で唯一の機関)などの外部の各種のサービスにも提供してきた。

今回,旧IRDBとJAIROを統合し,新バージョンの新IRDBとしてリリニューアルした。新IRDBでは,国内外の学術情報流通環境を向上させるために,新たなメタデータ規格であるJPCOARスキーマに対応し,今後増加する研究データのメタデータも集約していく。

また,JPCOARスキーマの規格に準拠しているかのエラーチェックや従来規格であるjunii2(機関リポジトリから学術論文等の情報を収集するためのメタデータ規格)からJPCOARスキーマへの変換,正規化を新たに行なう。これにより,新IRDBはリニューアル前よりも正確なデータを国内外の検索システム等に提供できるようになるという。

同研究所はこの対応により,各種の検索サービスの利用者は日本のどの学術機関リポジトリに必要とする学術論文や研究データが収録されているのか探しやすくなるとしている。

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