富士通とHERE,自動運転で協業

富士通と蘭HERE Technologiesは,先進モビリティサービスおよび将来の自動運転を開発する顧客に向け,両社のもつ技術を統合ソリューションとして連携させる長期戦略的提携に合意した(ニュースリリース)。

蘭HEREは位置情報データに関するサービスおよび技術のリーディングプロバイダーであり,オープンロケーションプラットフォーム(OLP)により位置情報サービスへの体系的なアプローチを構築している。また,パイオニアとも提携を行なっている(関連記事)。

この協業による取り組みにおいて,富士通はHEREの戦略的システムインテグレーションパートナーとしての役割を担い,スマートシティやスマートモビリティを実現するため,世界中で様々なモビリティ関連サービスを提供する。

例えば,渋滞予測や需給予測に基づき最適配車を実現するカーシェアリングのようなオンデマンドモビリティソリューションや,カメラ画像からの違反,事故などの認識,予測に基づき交通インシデントへの迅速な対応を実現する交通監視ソリューション,混雑緩和や列車遅延時間の予測を考慮して都市全体の交通最適化を実現するマルチモーダル経路案内ソリューションなどがある。

両社が開発した技術を統合して,次世代の革新的なモビリティ関連ソリューションを新たに開発,提供する。さらに,HEREの「HERE HD Live Map」を富士通のモビリティソリューションに統合することで自動運転に向けたソリューションを補完・強化することを目指す。

また,HEREは,富士通の高度なアナリティクスと高性能コンピューティング技術を活用し,IoTの広がりで高まる複雑なデータ・アナリティクスに対するお客様の期待に応えるプラットフォームの提供に取り組む。

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