日立,拡張性に優れた系統電圧安定化技術を開発

日立製作所は,再生可能エネルギーの導入に際して課題となっている系統電圧の安定化や新興国における電力系統の安定運用を目的として,低コストで拡張性に優れた系統電圧安定化技術を開発した。

これは,既存の配電系統上にある自動電圧調整器(SVR)や静止型無効電力補償装置(SVC)などの各機器の電圧・電流を,系統内通信ネットワークを用いて計測し,それに基づき系統全体の電圧を推定し,予め設定した目標値との偏差を解消するように各機器の電圧を分散的に制御するもの。

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試算によると,住宅1000戸のうち40%が太陽光発電を導入した配電系統を想定して,SVCを2台用いた場合,系統電圧が規定電圧を逸脱する頻度を3%に低減させる効果が得られた。同社では今後,国内外の実証実験による効果の検証を進めていく。

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