虹色の雲─彩雲か幻日か─

著者: 納谷 昌之

夏の盛りに,北アルプス後立山連峰の盟主,鹿島槍ヶ岳に登ってきた。数日前からの天気予報では雨で登山指数C(登山不適)ということだったけれども,すでに予定を入れていたので,景色を半ば諦めながらも,とりあえず行ってみることにした。

扇沢から柏原新道を登っているときにはガスがかかり,道もジメジメとしていたが,雨ではない。台地のように開けた種池山荘に着くと,黒部渓谷側の上空が見事に晴れ上がっていた。これから超えていく爺ヶ岳に続く尾根は,富山側の斜面は快晴,長野側の斜面には雲が湧き立つ雄大な山岳風景だ。

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