【トレンドを読む】Photonics West 2025に見る─ 『最新レーザー&光学製品の開発動向&アプリケーショントレンド』

1.はじめに

光学・フォトニクスの国際学会SPIEは,年次フォトニクスミーティングと併設して光&レーザー装置とその応用製品に関する世界最大規模の展示会BIOS EXPO,Photonics West Exhibition,Quantum West EXPOを,2025年は1月25〜30日の5日間にわたり今年もMoscone Centerで開催した。筆者は,主としてレーザー装置とその応用製品の最新開発状況とマーケット情報等を以下の①〜⑦のトピックスについて調査したのでその概要を報告する。

トピックスとして,①切断,溶接,AM用ファイバーレーザー(FL)の高出力化&小型化が2024〜2025年も大幅に進展。②ここ数年話題となっていた二次電池電極の乾燥・焼結用大出力半導体レーザー(LD)の新製品が大手レーザー装置メーカの展示ブースから消滅。③高反射&高熱伝導材である銅,アルミ等の溶接用Blue発光のLD開発メーカが淘汰され減少。④fsec〜nsec領域の短パルスレーザーを表面改質やクリーニング装置の浄化エネルギー光源とした装置が,新たに食品,半導体製造ラインにも導入が始まる。⑤生体組織の可視化用VCSEL,生体細胞&血液のフローサイトメトリー用LD製品の開発が活況。⑥デジタル社会を支えるエレクトロニクス技術をフォトニクス技術に置き換え,情報通信システムの構成や仕組みを刷新しようとする光電融合デバイスを開発する企業が増加。⑦量子コンピューティング,量子通信,量子センシング等に関連するレーザー製品や関連部品の展示は,未だ限られた少数の企業のみの展示で訪問者も低調であった。

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