パテント・リザルトは、「精密機器業界」を対象に、2025年の特許審査過程において他社の特許審査で拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「精密機器業界 他社牽制力ランキング2025」をまとめた(ニュースリリース)。

1位のキヤノンで最も引用された特許は「低ヒステリシスな電界効果型トランジスタ」に関する技術で、半導体エネルギー研究所の計10件の審査過程で引用されている。このほか、「2次元マップを生成し、障害物との距離を抑制する制御値を決定する移動体制御装置」に関する技術が本田技研工業などによる計10件の特許出願の審査で引用された。2025年に同社の特許による影響を受けた企業には、リコー、富士フイルムビジネスイノベーション、ブラザー工業などが挙げられる。
2位のセイコーエプソンで最も引用された特許は「梁部の側面同士の貼りつきを防止することのできる蒸着用マスク」に関する技術であり、TOPPANホールディングスなどの計6件の審査過程で引用されている。また、「受信性能を確保でき、かつ薄型化できる電子時計」に関する技術が、ETA(CH)の計5件の拒絶理由として引用された。同社の特許による影響を受けた企業には、キヤノン、リコー、ブラザー工業などが挙げられる。
3位のリコーで最も引用された特許は「検知対象の表情を設定し、他機器へ通知して表示することで、発話者が重視すべき相手を画面に表示するシステム」に関する技術である。これは、I’MBESIDEYOUの計6件の審査過程において拒絶理由として引用された。同社の特許による影響を受けた企業には、キヤノン、富士フイルムビジネスイノベーション、セイコーエプソンなどが挙げられる。
4位のコニカミノルタで最も引用されたのは、「薄型化しつつ空中像の輝度低下を抑える空中映像表示装置」に関する特許だった。
5位の大日本印刷は最も引用されたのは、「強度・耐熱性・リサイクル性・内容物隠蔽性を兼ね備えた包装袋を実現する積層体」に関する特許だった。
この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになるとしている。



