富士通ら,800Gb/sを150W未満で1600km伝送

富士通と仏Orange S.A.は,富士通の大容量光伝送装置「1FINITY T900シリーズ」をOrangeの実環境で評価検証し,その結果,低消費電力を保ったまま,約1,600kmの伝送を達成した(ニュースリリース)。

データ需要と消費電力の増大は世界中の課題となっており,通信事業者には高速・大容量伝送に加え,省電力性が強く求められている。特に高いエネルギーコストの増大が深刻化しており,多くの通信事業者は,環境の持続性とコスト削減の観点で,さらなる消費電力の削減を目指している。

今回の検証は,Orangeの実環境での長距離伝送試験として,フランスのランニオンにあるOrange Innovation Labsにて実施された。Orangeは,富士通の「1FINITY T900」が,すべての伝送レートにおいて低い消費電力であり,800Gb/sでの伝送レートにおいては,150W未満の消費電力を保ったまま,少なくとも1,600kmの伝送距離を達成したことを確認した。

従来の装置設計では,伝送レートの向上に伴い消費電力が増加し,長距離伝送コストの上昇につながっていた。この大容量光伝送装置は,冷却構造をすべて装置内に納める独自のクローズドループ水冷技術を採用することで,メンテナンス性と高信頼性を保ちながら冷却効率を向上させることで低消費電力を実現しているという。

大容量光伝送装置は,本水冷技術と最大1.2Tb/sの大容量伝送を組み合わせることで,導入コストと運用コストを削減し,高信頼で持続可能なサービスを提供するとしている。

富士通は,ネットワークプロダクト事業を承継する新会社「1FINITY」を7月1日付で発足し,ネットワークに関連する事業を統合するという。

今後も,最新技術を迅速に採用しながら,光伝送装置ブランド「1FINITYシリーズ」を通じて,高信頼,低遅延かつ環境負荷を低減した光ネットワークの構築と社会実装を支援するとしている。

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