ams OSRAM,輝度最大5倍としたシアンLDを発売

オーストリアams OSRAMは,前世代より最大5倍の輝度としたシアンレーザーダイオード(LD)「PLT5 488HB_EP」を発表した(製品ページ)。

シアン光は,フローサイトメーターや血液検査機器などの診断機器で使用されている蛍光染料を非常に効果的に模擬する。血液や血清,血漿の分析,さらにフローサイトメトリーやDNA塩基配列決定などのアプリケーションを含め,最新の診断と研究に欠かせない波長となっている。

488nm±2nmの精密な波長制御と300mWの高輝度を実現したこのLDは,前世代と比較して光学性能を5倍,効率を40%以上向上している。その高い変調帯域幅により,光の強さを精密に制御することができ,信号品質と分析プロセスの速度を大幅に向上させるという。

DNAの基本構成単位であるヌクレオチドは,独特な方法で光を吸収して発光し,その配列を正確に判定できる。この光出力の向上によって,より高い測定精度を実現し,生物試料の処理を迅速化することができるとする。

この新製品は,医療施設や病院,介護施設などに合わせたより小型でコスト効率に優れた診断システムへの道を拓くものでもあると同時に,舞台やスタジアム照明で色域を拡大し,蛍光顕微鏡の分野では可視性を高め,従来の光源では検出が困難な細部まで,より鮮明に可視化することができるとしている。

キーワード:

関連記事

  • 筑波大など、キラル高分子球体で「土星の輪」状レーザー発振を実証

    筑波大学、東京大学、東京科学大学、および科学技術振興機構(JST)の研究グループは、渦状の分子配向を持つキラル(鏡像を重ね合わせることができない構造)なπ共役高分子マイクロ球体において、土星の輪のような円環状のレーザー発…

    2026.06.19
  • 京大、有機LEDでレーザー級の超狭帯域発光分子を開発

    京都大学の研究グループは、多重共鳴(MR)と呼ばれる分子設計を発展させ、半値幅5nmに迫る極めて狭い発光を示す有機発光材料の開発に成功したと発表した(ニュースリリース)。次世代有機LED(OLED)ディスプレイの高色純度…

    2026.06.17
  • NTTとグローバルパートナーが「IOWN AI Fund」を設立、次世代AI産業の基盤形成へ

    NTT、Young Sohn氏、SK Group、中華電信、および日本政策投資銀行は、AI時代の先端技術への投資を通じてIOWNエコシステムの構築と新たな事業創出を目指す投資ファンド「IOWN AI Fund」を組成した…

    2026.06.15
  • 浜松ホトニクス、世界最高クラスの2.0kWレーザーダイオードバーを開発

    浜松ホトニクスは、幅1cmのレーザーダイオード(LD)バーから室温で2.0kWの擬似連続波(QCW)出力を実現したと発表した(ニュースリリース)。同社によると、これは世界最高クラスの出力記録となるとしている。 LDバーは…

    2026.06.12
  • 東大、レーザーダイオードによる精密光照射で植物の光合成活性を最大化

    東京大学大学院農学生命科学研究科の矢守航准教授らの研究グループは、スタンレー電気との共同研究により、レーザーダイオード(LD)を用いた精密な光制御が植物の光合成や成長を劇的に変化させることを明らかにした(ニュースリリース…

    2026.06.12

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア