住友電工,多回線切光スイッチの新製品を発売

住友電気工業は,多回線切替マルチスロット型光スイッチの新モデル「IX-OPTSW」の販売を,2016年4月より開始する(ニュースリリース)。

生活を支える重要なインフラとして,安定性の高い光通信ネットワークが求められている。同社の光スイッチは,障害が発生した際に自動で断線を検出し,光回線を予備のルートに切り替えることができ,高い信頼性を実現していた。今回,その後継機種として,光スイッチ「IX-OPTSW」を開発,販売する。

この製品は,19インチラックの大きさで,最大32個の光スイッチが搭載できる。他の光スイッチに比べ,筐体スペースに対し実装されているスイッチ数が多く,コンパクトであるため,スペースを有効活用できる。

また,最大16台の筐体,512個のスイッチをグループ分けして扱える。異なる筐体どうしのスイッチでも,同一グループに帰属させることができ,障害発生時の断線や,電気信号による1つの指令で,各グループのスイッチ回線全てを瞬時に切り替えることができる。

モニタ機能を備えた4個のスイッチで1つのスロットが構成されており,1つの筐体あたり最大8スロットの搭載が可能。需要に応じてスロット数を増減できる運用柔軟性を有しているため,初期投資を抑えることができる。シングルモード・ファイバーやマルチモード・ファイバーなど,対応する光ファイバの種類をスロットごとに変えることもできる。