シャープの高効率太陽電池,NEDOプロジェクトに採択

シャープは,新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施するプロジェクト「高性能・高信頼性太陽光発電の発電コスト低減技術開発」において,「先端複合技術型シリコン太陽電池の技術開発」の研究開発テーマに同社の「高効率バックコンタクト型太陽電池の量産技術開発」が採択されたと発表した(ニュースリリース)。プロジェクトの実施期間は2015年度から2019年度(予定)。

NEDOでは2014年9月に「太陽光発電開発戦略(NEDO PV Challenges)」を策定。来るべき太陽光発電の大量導入社会を円滑に実現するための戦略であり,発電コストを2020年に14円/kWh,2030年に7円/kWhにすることを目標としている。

同社は昨年,同じくNEDOが実施したプロジェクト「太陽光発電システム次世代高性能技術の開発」で,豊田工業大学などとの産学連携により,ヘテロ接合バックコンタクト構造を開発した。

ヘテロ接合バックコンタクト構造は,太陽電池の裏面側に電極を集めることで受光面のシャドーロスをなくしたバックコンタクト構造と,単結晶シリコン基板表面に高品質アモルファスシリコン膜を形成(ヘテロ接合)することで再結合を低減する構造とを融合させたもの。

従来困難であった高い電流と電圧の両立を実現することにより,結晶シリコン太陽電池のセル変換効率25.1%を達成している。

現在,同社はこの技術の実用化に向けた研究開発を進めており,NEDOの「太陽光発電開発戦略」における発電コスト低減を目指すロードマップの実現に貢献するものとして,今回の採択となった。