キヤノン,流通・小売り市場向けのレーザプリンタ事業を強化

キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は,業種・業務別にソリューションを提供するレーザプリンタ事業を強化する。グループ企業の昭和情報機器のPOP(店頭販促)作成システム「ポップエース」を8月21日に発売し,流通・小売り市場向けにレーザプリンタや消耗品,保守サービスなどを組み合せて販売する。

レーザプリンタの国内市場規模は,2012年の出荷台数が約86万台で,2013年は横ばいから微減で推移する見込み。マーケットの約7割を占める一般オフィス市場は,複合機への集約化やMDS(マネージドドキュメントサービス)の影響で縮小する一方,市場の約3割を占める流通・小売り,医療などの業務システム市場は年々拡大している。特にPOPを大量に印刷する需要が増えており,レーザプリンタの出荷台数のみならず市場稼働台数とドキュメントボリュームも伸長している。

キヤノンMJは,流通・小売り市場向けのPOP作成システムで国内トップクラスのシェアを持つ昭和情報機器と連携することで,流通・小売り市場向けのレーザプリンタの販売を強化する。レーザプリンタやトナーカートリッジ,用紙,POP作成システムなどをシステム開発から導入,保守サービスまでトータルで提供する。

キヤノンMJの「POP印刷システム」は,システム構成により価格は変動するが,本部1拠点にPOP作成システム(本部版)を,店舗30拠点にPOP作成システム(店舗30ライセンス制限)およびレーザプリンタ30台を導入した場合,初期導入費は約750万円で,年間保守サポート費は約250万円から提供する。

キヤノンMJは,国内のレーザプリンタ市場においてこれまで21年連続トップシェアを獲得しているが,2013年にシェアを30%以上に引き上げ首位の座を固め,流通・小売り市場におけるレーザプリンタの年間売上高を2015年までに100億円規模の事業に育成する。

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