富士フイルム,フィリピンに光学レンズの新工場を稼働

富士フイルムは,光学レンズの生産能力増強のため,電力・物流などのインフラが整備されており,人材が豊富なフィリピンに,監視カメラに用いる高性能レンズの新たな中核生産拠点となるFUJIFILM Optics Philippines Incを設立,新工場を稼働した。

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今回の新工場は,光学レンズの研磨やコーティングなどの加工から組立までを一貫して行なうもの。5月下旬に生産を開始,7月16日より本格的に量産稼働をスタートする。新工場には,ガラスレンズの表面をナノオーダーで高精度に研磨する「レンズ研磨機」や,反射防止用多層薄膜を形成する「真空蒸着機」などの生産設備を導入し,デジタルカメラ・プロジェクタ・監視カメラの高性能レンズを生産していく。

同社は今後,段階的に生産設備を増強することで,平成27年度には従業員を600名規模まで,生産能力を18百万枚/年まで引き上げ,伸長する光学レンズの需要に対応していく。なお,総投資金額は23億円。

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