LG Chem,ソウル大学図書館に有機EL照明を納入

有機EL照明パネル・メーカの韓国LG Chem(LG化学)は,ソウル大学(SNU)に新設された中央図書館の読書灯に,1100機の有機EL照明を納入した(ニュースリリース)。

ソウル大学が図書館の読書灯にOLED照明を採用したのは,エネルギー効率に優れ,目に極めて優しいため。OLED照明は太陽光に近く,眼精疲労を増大させる紫外線や視力障害の原因になりうるブルーライトも放出しない。

また,スリムで斬新なデザインが時代の先端を行く大学図書館の建築と同調することも採用理由の一つとなった。OLED照明パネルは現在入手できる唯一の表面光源で,多様なデザインのアプリケーションに適している。

同社はソウル大学図書館に納入したのと同じ有機EL照明の商業的市場投入を計画している。それに加えて既にオンラインセールスを開始しているOLED照明用ランプも一般市場で売り出すとしている。

今回納入されたOLED照明パネルは320mm x 110mm,発光効率60lm/Wで耐久時間は4万時間。照明の明るさは300lxと850lxの間で調光が可能。韓国イルミネーション規格では,読書時の標準の明るさは300lxから600lxとなっている。